中之島は大阪都心のど真ん中に位置する貴重なアウトドア公共空間である。明治 24 年、大阪で初めての近代公園として誕生した中之島公園は、当時、ビアガーデン、飲食店、将棋所、舞台、さまざまな屋台船、ボートなどがひしめき、市民の娯楽の名所となっていた。
このプロジェクトは、市民共有の資産「中之島・アウトドア公共空間」の過ごし方、使い方を多様な側面から提案し、各人それぞれの「中之島時間」を発見していただくことで、実施期間後、1人でも多くの方に中之島の豊かな普段使いをしていただくことを目的として実施した。
- 期 間:2006 年 10 月 1 日(日)~15 日(日) 営業時間:日の出(5:50 頃)~8:30
- 場 所:大阪水上バス淀屋橋港桟橋
- 内 容:
- ①桟橋を装飾、テーブル・ベンチを設置(営業時間後撤去・保管)、横断幕設置
- ②飲食販売(淀屋橋港のカフェスペースを固定店舗申請)、飲み物は 200 円で提供
- ③旅のカードブックパネル展示(外国人対応としての位置づけ)
- ④アンケートの実施
早朝にも関わらず、期間中に約 500 人の来場者があり、予想を大きく上回る結果となった。その理由としては、大阪市内のど真ん中からご来光が見られると事実が大変新鮮であったことが上げられ、水都大阪の新しい魅力資源の可能性を示すことができた。また、既存桟橋を有効活用することで大きな投資がなくても魅力アップが可能であることが示された。
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