- 実施日:平成22年7月17日(土)
「すごいモノづくり達人に会いに行く 世界と勝負する高井田のまちを体感」
というフレーズで,2010年7月17日(土)に計24名で実施されました。
大阪まち遊学2010年の第2回目であるこの企画は泉が担当させて頂きました。
当日の様子は,日本経済新聞で報道されました(2010年7月28日夕刊)。
高井田ツアーは梅雨が明けセミが鳴き出した7月17日に開催。泉氏は住工混在に悩む高井田地区をまちづくりの専門家として支援している。大阪市営地下鉄中央線高井田駅にて集合して,ツアー説明の後,参加者が簡単に自己紹介。東京からの旅人,地元・東大阪市役所の方,日経新聞の記者も参加です!。
いよいよ出発。暑いので熱中症に注意!住工混在の課題を説明中。その後,まいど一号など,東大阪を全国ブランドにしたアオキ社,カッターのオルファ社等の前を通過。
一軒目の立ち寄り場所,上田合金株式会社。
上田さんが特別に内部を案内してくれる。
作業所の奥の方には合金を作る炉が。メラメラと火が燃え盛る。
写真は映画レッドクリフで使われた剣。高井田は,こんな感じで有名なモノがあらゆる所で見ることができる街。
上田合金株式会社を後に。広い道路の真ん中にあるこの鋲は何を意味するの?実はこの鋲,道路の真ん中にありますが,道路境界線。この内側に駐車しても駐車違反にならない??
この後,かつて松下冷機の工場があった場所へ。工場移転の後に住宅ができるのではないか?と地元の人はヒヤヒヤしていたが後には店舗や工場が立地。
二軒目の立ち寄り場所,松岡商店。金属をスクラップしリサイクル。丁度,巨大な廃鉄骨が,強力な磁石クレーンに持ち上げられていた!
松岡さんが特別に説明してくれる。
トタンの壁を背景にして稼働中のリサイクルシステムを紹介。スクラップ市場は元々グローバルの波にさらされている。今はトルコ、中国へ。また,他の市場では沢山集めるとディスカウントが入るが,スクラップ市場では沢山集めると高く売れるとのこと。松岡さんのお話はわかりやすく,旅人は皆,熱心に聞き入っていた。
一旦,カフェでブレイク。その後,再び,松岡商店へ。
スクラップ現場を裏から見学。落下の瞬間はものすごい音。写真は□500の鉄骨が粉砕されたもの。簡単に曲がってしまった。
松岡商店を後にして,ハリケーン社を通過。東大阪だからか?,今日はラガーシャツをきた参加者が多い。
CHICAGO BOYSに到着。オーナーは串田さん。1941年製のアメ車を手入れ中。
元々は鋳物工場だった内装をそのまま活かしたギャラリー。オールド・アメリカンスタイルのショップも。
次のスポットへ。生駒山の向こうにごっつい入道雲が。
いよいよ最終の立ち寄り場所,川勝溶工所へ。川勝さんは金型の修理が専門。平日は地元の工場や遠くからやってきた大手メーカーの担当者によって列ができるそう。高井田まちづくり協議会の役員も務められる。
川勝さんによる金型修理の説明中。コンマ1mmの修理の世界。職人といえ金属のあらゆる知識が必要とのこと。
最近はレーザー加工も多いそう。顕微鏡により確認する。
川勝さんには,お父さんから仕事を継がれた経緯も教えて頂いた。そして,永久磁石,紫外線保護眼鏡を特別に頂いた。参加者全員で川勝さん(中央)に頂いた眼鏡をかけて記念撮影!
まち遊学・高井田終了!泉さんによるまとめ。