大阪まち遊学 20…
- 実施日:平成23年11月26日(土) 14:00~17:30
- 参加者 11人
OSAKA旅めがねでも鶴橋・新世界のディープエリアを受け持つ旅クラブ/岩田が案内する大阪ミナミの秘境をめぐる旅は長堀橋駅に集合して南へ向かいます。
最初にご案内するのは現在は大きな駐車場。その昔は大阪のメインストリートとして栄えた堺筋に面する高島屋がありました。難波に移転後はオフィスビルに生まれ変わり、2007年まで残っていました。
静かな佇まいの島之内には上質な料理屋さんが点在しています。旬味 節もそのひとつ。ランチタイム後に無理を言って訪問させていただきました。
池脇千鶴さん主演のNHK連続テレビ小説『ほんまもん』(2001年10月1日~2002年3月30日放映)は節の女将さんがモデルで、撮影もここで行われました。旦那さんの大高猛さんは大阪万博のロゴや日清カップヌードルなど数々のデザインを手掛けた大阪を代表するデザイナーでもあります。
お話を伺えたら十分のつもりでお願いしたところ、女将さんの素敵なはからいで開店当初からの看板メニュー・山芋とろろ御飯をいただくことができました。
蔦におおわれた洒落た外装のバーOUZO(ウーゾ)。昼はポット出しでたっぷりのおいしいコーヒー、夜は樽出しのめずらしいウイスキーも味わえます。
島之内は旅クラブ顧問でもある大阪府立大学・橋爪紳也先生の出身地ということで、先生から特別にいただいた昔の東横堀川の写真と現在の状況を比べてみます。昔は護岸が低く、とても水に近かったのがわかります。
つづいてこんなところに町家を改造したお店が。イタリア人オーナーで建築家のヴェラーティーさん選定の60〜90年ヴィンテージロードバイクのお店・ビ.チ.クレッタです。氏自ら設計を手掛けたロードバイク(価格は約50万円)も一見の価値ありです。
つぎもおしゃれなセレクトショップ・スターネットへ。栃木県益子を拠点に自然な暮らしと美しい手仕事をひろめようと馬場浩志さんが開いたお店が大阪にもやってきました。
店長の川畑さんにお話を伺い、洋服や器などの小物、スイーツに至るまで手作りで心のこもった商品を見せていただきました。古い繊維問屋のオフィスビルを改装した空間も素敵です。
周防町通りを超えると、いよいよ無国籍の雰囲気が漂い始めます。手始めに韓国式中華料理の店・來來(ライライ)を訪れます。
15人でお邪魔して、名物のジャジャ麺とピリ辛チャンポンをシェアしていただきます。
チャンポンはたっぷりの魚介から何とも言えないいい出汁がでています。最後の一滴まで味わい尽くしました。
この通りは特に韓国食堂やショップが軒を連ねています。
安東チムもミナミに勤める韓国人がたくさん訪れる食堂です。骨付き鶏肉のぶつ切り、長ネギ、人参、じゃがいも等を煮込んだその名も安東チムが名物料理です。
韓国スーパーのアジアマートで韓国食材を物色したあと、向かいのオンマソンを訪れました。オンマソンというのは母の手という意味だそうです。
日本語も片言の本格コリア食堂でチジミとキムチをいただきます。ここのキムチはとても熟成していて、こくが違います。
壁のメニューはハングル表記のみ。でももちろん恐れることはありません、冊子のメニューには日本語もちゃんと書かれていますから。
さあ日も暮れてきました。一本南の通りへ移動して、次に訪れるのはフィリピンからの輸入品を扱うショップ・ティン.ダ.ハンです。
小さなお店に15人もお邪魔してしまいました。オーナーの大谷さんは休暇で訪れたフィリピンに惚れ込んで、勤めていた会社をスパッと辞めてしまいました。その後、紆余曲折を経て、この店をするまでになったのだそうです。
特別に常連のお客さんであるブレンダさんが作ってくれた本場のビーフン料理とマンゴージュースをいただきました。みなさんさすがにもうお腹いっぱいですがおいしくいただきました。
最後に訪れたのは中国東北料理のお店・草原の家です。
この店で日本語が通じるのは店主の朴さんだけですが、料理は安くておいしいし、店内はもう中国の雰囲気いっぱいです。
名物の羊の串焼きはとてもスパイシーです。デザートに蒸しまんの生地にネギだけ入れた花巻とトウモロコシ粉でできたほのかに甘いパンケーキ・玉米餅をいただきました。
ミナミから少し離れた島之内という場所に活動する多国籍の人々と一気にふれあう3時間半、それぞれのお店で心づくしのおもてなしを受けてお腹いっぱいの島之内の旅となりました。