大阪まち遊学 20…
- 実施日:平成25年11月9日(土)
- 時間 :10:00~13:00
- 担当:泉
鋳物の砂型の作り方からどのように金属を流し込むかを見学。
塗装の様々な部材と方法や、社長としての様々なチャレンジのお話。
溶接の現場を体感。みんなでサングラスつけてちょっと怪しい?
鋳物の砂型の作り方からどのように金属を流し込むかを見学。
塗装の様々な部材と方法や、社長としての様々なチャレンジのお話。
溶接の現場を体感。みんなでサングラスつけてちょっと怪しい?
高井田のコースは去年も催行しましたが、今年は前回とは違う職人を訪れるVER.2のコースです。この企画は泉英明が担当させて頂きました。
地下鉄中央線高井田駅に集合。工場の集積密度日本一のまちの紹介を少し。
歩くエリアの全体像をお話し。
「奥村製作所」の奥村さんを訪ねる。金属加工の達人。この前自治会長にもなりました。
介護用ベッドや福祉用品の開発など常に新たな挑戦をし続ける。当日は1/100ミリの誤差精度の組み立て金型を触らせてもらいましたが、継ぎ目がまったくわかりません!
大量生産できるマシニングセンターの機械で小ロット単品生産をする。
ひとつひとつ図面をつくりプログラムを打つ。この部品の加工も2つのみの受注。
奥村さん曰く、「毎日違うモノをつくれるのは楽しいよ、毎日同じことやってたらたぶん耐えられへんわ!」
高井田のメインストリート柳通りを歩いて、少し西に入ったところにあるこの企業、バイク好きの人に知らない人はいない、ハンドルやマフラーのカスタムパーツメーカーです。ハリケーンはブランドの名前ですが、会社の名前は「大阪単車用品工業」です。まさにそのままやん、の名前です。
当日はいきなりの訪問でしたが、樋口さんのご厚意により工場の中に入れていただき、実際にパイプを曲げる様子を見せていただきました。ほぼ自動で曲げられていくパイプ。すべて自社で制作しているのが強みなんです。
お好みの店「花かご」でドリンク休憩。この店は地区のまちづくりや自治会のみなさんのご用達。会合や防犯の見回りなどが終わった午後9時過ぎには、役員のおっちゃんたちがぞろぞろやってきます。
途中で寄った「WESCO」は、ハンドメイドのブーツ屋さん。アメリカで1918年に生まれたWESCO社の日本本店。工場をリノベーションし工房とショールームが入るカッコイイ空間。新たな高井田の展開のひとつ。
次は、「タイガーバネ製作所」の竹山さんを訪ねる。特殊なバネをつくる達人。
口径が1センチないものから1mに近いものまで、巻き方のピッチが途中で変わるものなど、特別な注文ばかりに応える。ご本人は自衛隊出身で、とても力が強く礼儀正しく声がでかくたくさん食べる、おもしろい方。バネを巻くには体力がいる!
このペン立ては、高井田まちづくり協議会が毎年実施しているモノづくり体験塾の参加高校生へのプレゼントでつくったもの。パイプ屋さん、バネ屋さん、溶接屋さんの連携プレイで手作りだそう。ずっしり重い。
最後は、「川勝溶工所」の川勝さんを訪ねる。川勝さんは去年も訪問させていただいたが、金型の修理の達人。高井田のみでなく、全国から高度な技術を求めてお客さんが訪れる。この前はニューヨークタイムズも取材に来た。
当日はラッキーなことに修理を待ついろんな金型を見ることができた。写真は金型の修理のために全体を暖めている様子。すごい音で話している声が聞こえないほど。
たまたまあるモノの修理にきた一見さん。東京で明日から使うので本日中に修理してくれるところを探していたところ、たまたま川勝さんを紹介され、空港便でそのブツを送ってきたとのこと。今からトンボ帰り、いってらっしゃ~い。
最近増えたレーザー加工の修理。目では見えないほどの細かい傷を修理できる。
参加者は川勝さんの修理を顕微鏡で見て、なるほど!
解散後、道の途中の風景。港のガントリークレーンの横の様々なコンテナが並んでいる風景とどこか似ている?なんて思ってしましました。
今回も、世界と戦っているモノづくりの達人を訪問しました。達人のみなさんのうれしいもてなしに感謝です。
ご参加のみなさま、ありがとうございました!
「すごいモノづくり達人に会いに行く 世界と勝負する高井田のまちを体感」
というフレーズで,2010年7月17日(土)に計24名で実施されました。
大阪まち遊学2010年の第2回目であるこの企画は泉が担当させて頂きました。
当日の様子は,日本経済新聞で報道されました(2010年7月28日夕刊)。
高井田ツアーは梅雨が明けセミが鳴き出した7月17日に開催。泉氏は住工混在に悩む高井田地区をまちづくりの専門家として支援している。大阪市営地下鉄中央線高井田駅にて集合して,ツアー説明の後,参加者が簡単に自己紹介。東京からの旅人,地元・東大阪市役所の方,日経新聞の記者も参加です!。
いよいよ出発。暑いので熱中症に注意!住工混在の課題を説明中。その後,まいど一号など,東大阪を全国ブランドにしたアオキ社,カッターのオルファ社等の前を通過。
一軒目の立ち寄り場所,上田合金株式会社。
上田さんが特別に内部を案内してくれる。
作業所の奥の方には合金を作る炉が。メラメラと火が燃え盛る。
写真は映画レッドクリフで使われた剣。高井田は,こんな感じで有名なモノがあらゆる所で見ることができる街。
上田合金株式会社を後に。広い道路の真ん中にあるこの鋲は何を意味するの?実はこの鋲,道路の真ん中にありますが,道路境界線。この内側に駐車しても駐車違反にならない??
この後,かつて松下冷機の工場があった場所へ。工場移転の後に住宅ができるのではないか?と地元の人はヒヤヒヤしていたが後には店舗や工場が立地。
二軒目の立ち寄り場所,松岡商店。金属をスクラップしリサイクル。丁度,巨大な廃鉄骨が,強力な磁石クレーンに持ち上げられていた!
松岡さんが特別に説明してくれる。
トタンの壁を背景にして稼働中のリサイクルシステムを紹介。スクラップ市場は元々グローバルの波にさらされている。今はトルコ、中国へ。また,他の市場では沢山集めるとディスカウントが入るが,スクラップ市場では沢山集めると高く売れるとのこと。松岡さんのお話はわかりやすく,旅人は皆,熱心に聞き入っていた。
一旦,カフェでブレイク。その後,再び,松岡商店へ。
スクラップ現場を裏から見学。落下の瞬間はものすごい音。写真は□500の鉄骨が粉砕されたもの。簡単に曲がってしまった。
松岡商店を後にして,ハリケーン社を通過。東大阪だからか?,今日はラガーシャツをきた参加者が多い。
CHICAGO BOYSに到着。オーナーは串田さん。1941年製のアメ車を手入れ中。
元々は鋳物工場だった内装をそのまま活かしたギャラリー。オールド・アメリカンスタイルのショップも。
次のスポットへ。生駒山の向こうにごっつい入道雲が。
いよいよ最終の立ち寄り場所,川勝溶工所へ。川勝さんは金型の修理が専門。平日は地元の工場や遠くからやってきた大手メーカーの担当者によって列ができるそう。高井田まちづくり協議会の役員も務められる。
川勝さんによる金型修理の説明中。コンマ1mmの修理の世界。職人といえ金属のあらゆる知識が必要とのこと。
最近はレーザー加工も多いそう。顕微鏡により確認する。
川勝さんには,お父さんから仕事を継がれた経緯も教えて頂いた。そして,永久磁石,紫外線保護眼鏡を特別に頂いた。参加者全員で川勝さん(中央)に頂いた眼鏡をかけて記念撮影!
まち遊学・高井田終了!泉さんによるまとめ。