島根県は道路やダム建設の公共工事戦略の県政から、石見銀山の世界遺産化を核とした「観光産業ベースの公共政策」へと、近年大きくシフトした。その際には石見銀山の県西部と、「堀川めぐり」等ですでに有名な県東部・松江エリアを回遊できるルート観光に向けた投資集中が顕著となっている。そこで我々NPOは、京阪神三都の広域観光の可能性を島根県に見立て、また、松江市中心部の「堀川めぐり」を「中之島めぐり」に置き換え、旅人の視点でこれらを検証するものとし、国内合宿を実施した。
- 日程:2006 年 11 月 18 日(土)~20 日(月)
- 行 程:
- 11/18 石見銀山、大森地区、温泉津温泉
- 11/19 出雲大社、松江・堀川巡り
- 11/20 松江城、松江市街見学、帰阪
- 参加メンバー:井上、泉、岩田、木村、米谷、李(会員外参加メンバー:松井(毎日新聞))
銀山街道・大森地区の街並みは、観光資源としての「街のチカラ」再確認させてくれた。また、昭和40年代の東北地方のひなびた温泉地を思い起こす温泉津の共同浴場は、「造り過ぎない継続のチカラ」による魅力を堪能させてくれた。さらに、松江・堀川めぐりでは、船頭さんのナマ声・郷土の歌がいかに「人を惹きつけるチカラ」を持っているかを思い知らされた。これらを参考に、大阪の観光政策にも、「街のチカラ」「造り過ぎない継続のチカラ」で「人を惹きつけるチカラ」とする、政策提言をどんどん行いたい。