台北市は台湾の首都として経済発展を続け、世界最高層の台北 101 ビルが建設されるなど現代的な大都市の様相を示すが、その一方で伝統古跡もよく保存されおり、博物館や歴史的な寺廟、ショッピングや夜市など昼夜を分けず、さまざまな楽しみ方が提供されている。人口規模が大阪市と同じ 260 万人であり、大阪市と比較して考えやすい都市である。
また、台北近郊の中心市街地には、奥行きの深い細長い敷地にアーケードが付いた商店建築が並ぶ商店街がある。我が国と同様に大型商業施設に圧されて衰退し、まちなみの破壊が続いていたが、近年こうした歴史的中心市街地=「老街」が観光資源として見直され、再整備が進められている。こうした隣国での取り組みを旅人の視点で検証するものとし、海外合宿を実施した。
- 日程:2006 年 8 月 17 日(木)~21 日(月)
- 行程:
- 8/17 台北着、台北市街・市林夜市見学
- 8/18 鶯歌・三峡の老街見学、淡水見学
- 8/19 大渓・湖口の老街見学、日本都市計画学会視察団との会食
- 8/20 台北市街チーム、台中・鹿港チームに分かれて見学
- 8/21 台北新市街見学、台北発帰国
- 参加メンバー:鳴海顧問、三宅顧問、井上、泉、岩田、大矢、岸田、根津、米谷 (会員外参加メンバー:角野(関学)、江川(関大)、岡(関大)、岸田家族 2 名、現地案内:黄)
現地案内の名ガイドにより、一般ツアーでは行くことのない台北近郊の町々を訪れることができ、多くの観光客を集めている事実と小都市の観光振興への熱意を感じることができた。また、台北市ではセミパブリック空間の活用方法などを通じて、大阪市と同規模の都市とは思えない活気を感じることができた。