大阪においては「花と緑・光と水懇話会」や「水の都大阪再生協議会」などにより大阪のまちづくりへの取組み・検討が進められており、中でも「水都大阪」を核とした都市活性化の諸活動の取り組みが進められている。上記を踏まえ、今後の中之島地域をはじめとする「水都大阪」の豊かな水辺空間を活かしたまちづくりの実現に向けた調査・企画検討を行うことにより、大阪の水都再生・地域活性化に資することを目的とした。
- 期 間:2006 年 12 月~2007 年 2 月
- 対象エリア:中之島地域他
- 委託者:関西電力株式会社地域共生・広報室都市再生チーム
- 内 容:
- ①大阪の舟運に関する現状整理
- ②舟運の活性化に関する企画・提案
現状整理においては、大阪舟運事業者が現在提供している舟運ルートメニューを網羅的に整理したが、大阪で船に乗ってみたいと思ったときに旅人がその情報を一覧できる情報窓口がないことが明らかになった。また他の都市では実現できない個性的な都市体験を提供するための仕掛けづくりや大阪の舟運のノウハウと河川ネットワークのソフト・ハードにわたる資産を基礎に、そのポテンシャルを最大化させ、新規の舟運ルートやアイデアにあふれた活用を開発し、それを資産として「水都大阪」というインパクトをより強固なものしていくことの必要性が認識された。
そこで、舟運の活性化に関する企画・提案として、大阪都心部に存在する河川及び大阪湾近海をめぐる舟運ルート及び舟運事業商品の総称並びにネットワークの呼称として「大阪シティクルーズ」という新たな共通ブランドの創出、並びに、このブランドのもとに提供する各舟運事業関連サービスを日本国内外に広く普及、発展させ、世界に誇る水の都を大阪の地に創造していくための推進組織設立の具体的フレームを提案した。
この提案を元に舟運事業者らとともに協議を重ねた結果、2007 年 10 月 25 日に大阪の舟運事業者 8 社を正会員に、その他鉄道マスコミ等の事業者を準会員とする「大阪シティクルーズ推進協議会」が発足するに至った。