ご来光カフェ 20…
市民共有の資産である「中之島の水辺」を舞台に「都心の自然」という魅力の発掘を行い、水辺という公共的空間の過ごし方、使い方を多様な側面から提案し、各人それぞれの「中之島時間」を発見していただくことで、実施期間後、1人でも多くの方に中之島の豊かな普段使いをしていただくことを目的とし、今年で10回目の開催となった。
- 期間:2015年10月1日(木)~8日(木)
- 営業時間:5:30~8:30
- 場所:大阪水上バス淀屋橋港桟橋
- 内容:
- ①桟橋を装飾し、テーブル・椅子を設置して朝日を眺めるカフェを営業、飲み物は400円で提供
- ②アクアminiによるミニクルーズの実施(今年は10年目スペシャルクルーズ(5:50出港)を実施、その他6:30より随時運航、乗船料1,000円ワンドリンク付)
- ③専用ホームページによるPRと営業日誌の公開
- ④10年目ご来光カフェに向けたメッセージ募集のためのメッセージボード設置
- ⑤継続的な開催のための賛同者・ボランティアスタッフの募集
- ⑥ご来光カフェロゴ入りコースターのお客様への配布
- ⑦10年目限定ピンバッジの配布(オープン日のスペシャルクルーズ乗船者・カフェ来訪者の各先着10名)
- 協力:大阪水上バス株式会社
今年はご来光カフェの10年目ということで、日の出前の5時50分に出港して船上から日の出を楽しめる「スペシャルクルーズ」を企画運航した。期間中は天候に恵まれ8日間全て営業、かつスペシャルクルーズの集客増もあって、延べ847名という2012年に次ぐ多くの来訪者があった。
企画の段階からオペレーションについての議論を重ね、開店からご来光時間(6時過ぎ)にかけて集中する来訪者の混乱を避けるため、スペシャルクルーズ専用受付を設けるなどの対応を行った。これに加えて日々スタッフから出る意見を取り入れてオペレーションを改善することにより、例年みられる受付での停滞や飲食の待ち時間が長すぎる不満が極めて少ない円滑な運営をすることができた。これには長年連続して参加してくれるボランティアスタッフの経験や熱意が一役買っている。
ご来光クルーズの乗船者数は446名で、過去最多の乗船者となった。これは来訪者の半数以上(53%)が乗船していることになり、スペシャルクルーズ運航の効果もあるが、ご来光カフェとクルーズはセットで楽しむというのが来訪者のスタイルとして確立しつつあることを示している。毎年快く協力していただける大阪水上バス株式会社とクルーズ担当の船長に深く感謝したい。
マスコミの取材は、船場経済新聞(10/3 http://semba.keizai.biz/photoflash/898/ )に掲載されたほか、FM(FMcocolo、FM802)及びAM(ラジオ関西・森脇健児の遊わーくウィークリー(9/29放送))の番組内でも紹介されたのを聞いて来られたお客様も例年と同じく見られた。
また、今年は、Facebookページにおいて開催告知を掲載したところ、リーチ23,193人・シェア85件(掲載から約23時間後時点)となり、昨年度以上の伸びを見せており、Facebookでの情報伝播がご来光カフェの周知に大きく寄与しているといえる。
日の出前のスペシャルクルーズを行うことで、来訪客の飲食と座席の分散がおこり、混雑の緩和につながることが把握できた。来年度の実施に向けては、クルーズ実施の枠組みを含めた全体的なご来光カフェの運営方法の検討が必要と考えられる。
また、スタッフについては、ボランティアスタッフも増えて、シフトを組める人数も充実しつつある状況にあるが、特定のメンバーに負担がかかり過ぎる問題がおきている。役割に偏りや固定化が起こらないような新しい運営体制も考えていく必要である。
最後に、来訪者に対しては、接客・運営の円滑化による快適性の向上とあわせて、単なるカフェではないご来光カフェを通じての、水辺での時間の使い方、中之島界隈の魅力を発見してもらえるよう水辺の魅力を伝えるコミュニケーションが重要と考えられる。
ご来光カフェは、SNSで営業日誌を発信しています。