














- 実施日:平成23年10月29日(土) 14:00~16:30
- 参加者:11人
梅田のすぐそばにありながら、戦災を免れた古い建物が今も残っています。古い家を利用した雑貨屋さんやカフェがたくさんできている中崎町。休日になればおしゃれな女の子たちも集ってきます。でもそんな中崎町で映画が楽しめることは知らない人も多いはず、ということで今回は入江裕子が案内させていただきました。
まず最初に訪れたのは、「CO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪)」という映画制作の人材育成プロジェクト事務局。2階には「プラネットスタジオ+1」という映画上映室があり、この日もヒッチコック映画を上映中。物音をたてないようにそっと3階へ…
「最近の映画は面白くない!」とズバリおっしゃる富岡さんに、映画を撮ることについてのお話を伺いました。ここでは映画に関するワークショップを行うほか、実際に映画制作も行っています。完成した映画は大阪アジアン映画祭で上映されるのでお楽しみに!
「プラネットスタジオ+1」は、座席数が30~40席ほどの小さな上映室。映画館とも少し違って、雰囲気があります。上映中の映画の字幕がずれたため、修正に富岡さんが一時中座するなど、ここならではのハプニングも。映画の裏側を垣間見ました。
次に訪れたのは、大阪韓国人会館の4階にある大阪韓国文化院。こちらは韓国文化を世界に発信するための施設です。日本では東京と大阪の2箇所。「ここって入っていいの?」という声もあがりましたが、「ウエルカム」だそうですので、韓国文化にご興味がある方は是非。韓国映画上映会や、楽器や韓国料理などの文化講座も開催しています。
図書室は韓国語の本でいっぱい。
韓国伝統楽器をいくつか用意していただいて、実際に体験。琴や太鼓に似た楽器はすぐに音が出せますが、この楽器はきれいな音を出すのがなかなか難しいようです。ギイギイ…
次のスポットに行く前に、少し路地をうろうろ。細い道のあちこちに雑貨屋やカフェがあります。
それぞれ、気になったお店の前でストップ。今回はお店に入る時間がありませんでしたが、中崎町へ来られたらお気に入りの店を探してみるのもいいですね。
次は、うっかり見逃してしまいそうなこんな看板(?)のお店、「シネマ自由区(フリーク)」。紙に手描きです。
細い階段を上ってたどり着くのは、映画ポスター専門店。新しい店も多い中崎町ですが、このお店はもう25年以上こちらで営業を続けています。壁に貼るポスターは定期的に張り替えているそうで、この週のテーマは『英雄(ヒーロー)の話をしよう』。あなたの英雄はいるでしょうか?
シネマフリークの名のとおり、映画と映画ポスターをこよなく愛する店主さんとの会話も楽しめます。
本日最後に伺ったのはカフェ・バー「朱夏」。中崎町を中心に活動する天人グループが運営するカフェの1つ。オーナーのJUNさんにお話していただきました。天人グループに所属するメンバーそれぞれの‘得意なこと’を活かして文化発信の場を作っていく活動をされています。「朱夏」の奥には自主制作映画を低価格で上映することができる「天劇キネマトロン」というスペースも併設
最初のスポット「CO2」とも関わりがあり、こちらにリム・カーワイさん登場。実はこの方、「CO2」で映画を制作した映画監督さん!ちょうどこの日から、九条にある映画館シネ・ヌーヴォにて映画上映がスタートということで、ゲストとして来ていただきました。そしてさらに案内人すら知らなかったゲストとして、‘たまたま近くに来ていた’というJUNさんのお知り合いであるフィリピンの映画監督にもお話しいただきました。曰く、「フィリピンのクロサワ」。なかなかそこまでの映画通はいませんでしたが、すごいらしいです。
ゲストがいっぱいで時間オーバーでしたが、ここで本日のまち歩きは終了。
シネコンプレックスもいいですが、たまにはこんな映画の楽しみ方もいかがでしょう?