












- 実施日:平成23年7月2日(土) 14:00~17:30
- 参加者8人
高井田のコースは去年も催行しましたが、今年は前回とは違う職人を訪れるVER.2のコースです。この企画は泉英明が担当させて頂きました。
地下鉄中央線高井田駅に集合。工場の集積密度日本一のまちの紹介を少し。
歩くエリアの全体像をお話し。
「奥村製作所」の奥村さんを訪ねる。金属加工の達人。この前自治会長にもなりました。
介護用ベッドや福祉用品の開発など常に新たな挑戦をし続ける。当日は1/100ミリの誤差精度の組み立て金型を触らせてもらいましたが、継ぎ目がまったくわかりません!
大量生産できるマシニングセンターの機械で小ロット単品生産をする。
ひとつひとつ図面をつくりプログラムを打つ。この部品の加工も2つのみの受注。
奥村さん曰く、「毎日違うモノをつくれるのは楽しいよ、毎日同じことやってたらたぶん耐えられへんわ!」
高井田のメインストリート柳通りを歩いて、少し西に入ったところにあるこの企業、バイク好きの人に知らない人はいない、ハンドルやマフラーのカスタムパーツメーカーです。ハリケーンはブランドの名前ですが、会社の名前は「大阪単車用品工業」です。まさにそのままやん、の名前です。
当日はいきなりの訪問でしたが、樋口さんのご厚意により工場の中に入れていただき、実際にパイプを曲げる様子を見せていただきました。ほぼ自動で曲げられていくパイプ。すべて自社で制作しているのが強みなんです。
お好みの店「花かご」でドリンク休憩。この店は地区のまちづくりや自治会のみなさんのご用達。会合や防犯の見回りなどが終わった午後9時過ぎには、役員のおっちゃんたちがぞろぞろやってきます。
途中で寄った「WESCO」は、ハンドメイドのブーツ屋さん。アメリカで1918年に生まれたWESCO社の日本本店。工場をリノベーションし工房とショールームが入るカッコイイ空間。新たな高井田の展開のひとつ。
次は、「タイガーバネ製作所」の竹山さんを訪ねる。特殊なバネをつくる達人。
口径が1センチないものから1mに近いものまで、巻き方のピッチが途中で変わるものなど、特別な注文ばかりに応える。ご本人は自衛隊出身で、とても力が強く礼儀正しく声がでかくたくさん食べる、おもしろい方。バネを巻くには体力がいる!
このペン立ては、高井田まちづくり協議会が毎年実施しているモノづくり体験塾の参加高校生へのプレゼントでつくったもの。パイプ屋さん、バネ屋さん、溶接屋さんの連携プレイで手作りだそう。ずっしり重い。
最後は、「川勝溶工所」の川勝さんを訪ねる。川勝さんは去年も訪問させていただいたが、金型の修理の達人。高井田のみでなく、全国から高度な技術を求めてお客さんが訪れる。この前はニューヨークタイムズも取材に来た。
当日はラッキーなことに修理を待ついろんな金型を見ることができた。写真は金型の修理のために全体を暖めている様子。すごい音で話している声が聞こえないほど。
たまたまあるモノの修理にきた一見さん。東京で明日から使うので本日中に修理してくれるところを探していたところ、たまたま川勝さんを紹介され、空港便でそのブツを送ってきたとのこと。今からトンボ帰り、いってらっしゃ~い。
最近増えたレーザー加工の修理。目では見えないほどの細かい傷を修理できる。
参加者は川勝さんの修理を顕微鏡で見て、なるほど!
解散後、道の途中の風景。港のガントリークレーンの横の様々なコンテナが並んでいる風景とどこか似ている?なんて思ってしましました。
今回も、世界と戦っているモノづくりの達人を訪問しました。達人のみなさんのうれしいもてなしに感謝です。
ご参加のみなさま、ありがとうございました!