近年、着地型観光によるまちづくりは地域活性化の主要なテーマのひとつとなり、住民が来訪者を意識し行動することによって、地域に対する誇りを感じ、暮らしを豊かにしようとする試みが全国各地で実施されている。交流人口の増大こそが地域活力の低下に抵抗する有力な方法であるといえ、来訪者へまちの歴史や暮らしの文化を紹介し、交流することは、まちに暮らす人々の生きがいに通じ、コミュニティの活性化に結びつくことが期待されている。しかし一方で、まちの個性や魅力を発見し共有しても、地域外への発信や財源確保が十分でないなどの課題も抱えている。
本調査は、大阪および各地での地域の魅力を活かした活性化への取り組みの事例を調査し、着地型観光プログラムといわれる、地域の魅力を活かし地域密着の体験プログラムに着目し、それらの内容や継続のための工夫を探ることを通じて、今後の大阪活性化への検討推進に資することを目的とする。
- 期間:2009年12月16日~2010年2月26日
- 対象エリア:大阪及び全国
- 委託者:関西電力株式会社
- 内容:
- ①大阪における地域特性を活かした活性化への取り組みの実態調査
- ②他都市の先進事例調査
- ③まとめと考察