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2006年より当NPOの企画運営事業「ご来光カフェ」の舞台となっている大阪水上バス淀屋橋港にて、大阪市事業/恒常的な水辺のにぎわい創出活動の一環によりオープンカフェが整備されることになった。
この際、中之島の重要な水辺施設の景観整備という観点から当NPOに桟橋の改修デザインについての依頼があった。当該地域は大阪市風致条例の大川風致地区にあるため、大阪市との折衝をともなう景観検討を行いつつ、快適な水辺を創出する桟橋の改修デザインが求められた。
- 委託者:株式会社エコリズム
- 設計期間:2011年7月〜8月
- 施工期間:2011年8月〜9月
予算と整備内容のバランスから、桟橋架構材の再塗装、床・階段へのデッキ材の施工、テラスへのカウンターの敷設と夜間演出照明の整備に重点を絞ることとなった。
塗装色については現況の薄緑色から、架構の線材をよりすっきりと力強く見せるためにトーンを落とした色の中で検討し、銀鼠色を選定した。チャコールグレーにシルバーを混入させる技術の必要な塗装であり、しっかりした塗装職人の手仕事を施すのと共に、その昔この辺りを拠点に銀本位の仕組みの元に活躍した淀屋にちなんだを銀色を混入することで歴史的な意味を込めた。
デッキ材は階段の段鼻の色を明快に変えることで認識しやすくしている。照明計画は光源をなるべく見せずに必要な機能を満たし、アクティビティーの演出につながるように配慮した。空間と調和した外部用の椅子やテーブルも整備できたことにより、本年のご来光カフェは以前にも増して水辺空間をくつろいで楽しめるようになった。