市民共有の資産である「中之島の水辺」を舞台に「都心の自然」という魅力の発掘を行い、水辺という公共的空間の過ごし方、使い方を多様な側面から提案してきたご来光カフェの企画・運営主体を、永年主体的に関わってくれているボランティアスタッフを中心とする「ご来光カフェ実行委員会」に委ね、後方支援や新スキームの検証、それらの調整過程を事業に位置づけて、初年の実施となった。
今回は大阪初のSUP世界大会の実施もあり、世界から訪れる選手をもてなすカフェも合わせて実施、大会本部との調整の任も果たすこととなった。
ご来光カフェは今年で14回目の開催であるが、昨年クルーズ船の運行が終了したため、初年以来、カフェのみの運営に戻り、原点を見直すいい機会となった。
- 期間:
- 2019年9月20日(金)22日(日)(SUP世界大会もてなしご来光カフェ)
- 2019年10月1日(火)~8日(火)(通常のご来光カフェ)
- 営業時間:5:30~8:30(SUP期間は6:00~)
- 場所:大阪水上バス淀屋橋港桟橋
- 内容:
- ①桟橋の設え、準備日程や各種手続きの指導や協力
- ②カフェ期間の運営に対する協力
- ③専用ホームページやFacebookによるPRの協力
- ④継続的な開催のための賛同者・ボランティアスタッフの募集・調整の協力
- 実施主体:ご来光カフェ実行委員会
- 協力:大阪水上バス株式会社、NPO法人もうひとつの旅クラブ
2019年は日本で初開催となるSUP世界大会のもてなし・観覧支援を目的とするカフェの運営が9月20日より始まり、引き続いて、通常のご来光カフェが開催された。
SUPもてなしカフェは大会自体の知名度や事前のPR不足も響いて来行者は20日が12名、22日が16名で大盛況とはいかなかった。カフェは桟橋の立地を活かしてその座席を川に正対させて、世界レベルの選手の迫力のパフォーマンスを目の前にすることができた。応援の声も容易に届き、もてなしの趣旨を充分果たしたと言えるだろう。
引き続きおこなわれたご来光カフェ期間中の来訪者数は363名で昨年の541名に比べて約30%減となった。この原因は、雨天休業が1日あったこと、土日祝の休日が期間中に2日しかなく、かつ両日とも曇天であったこと、また、クルーズがなくなりカフェのみの営業になったことなどの複合的な要因が考えられる。平日のうち、4日間はいろいろな朝日を見ることができたのであるが、それぞれ前日の天気予報が思わしいものではなく、残念ながら爆発的な来行者にはつながらなかった。週末はコンスタントに100名近くの来訪者があったものの、結果的にはご来光に恵まれない残念な結果となった。
来訪者の感想などを記入いただくメッセージボードへのメッセージは、延べ77枚寄せられた。例年どおり、初参加の感動やご来光に出会えずリベンジの誓い、逆にご来光に出会えた幸運と再訪の宣言、コーヒーの味やスタッフへの賞賛、水辺の気持ちよさの発見などのコメントが多く見られた。
「胸がいっぱいで言葉が出ません。淀屋橋ご来光カンドー!!」
「大阪の川ってすごいやん。自然のスぺクタクル!」
「ご来光は見られませんでしたが美味しいコーヒーと朝の気持ちよい風が最高でした。」
「朝の川沿いで飲むコーヒーはサイコー!!今週もお仕事がんばります!スタッフのみなさまありがとう!」
などの意見には継続の意義を感じて、大変勇気づけられる。
メディア掲出は、水都大阪コンソーシアムのSUP開催ちらし「水辺の朝ごはん」と例年どおり「大阪スケジュール10月号」に掲載されたほか、FM COCOLO等で紹介された。
フェイスブックの開催告知については、リーチ10,700人・シェア77件があり、これは昨年とほぼ同等である。フォロワーは1324名となり、昨年の1245名からは約80名の増加となった。
スタッフについて、今年はスタッフの紹介による新スタッフ応募が1名とご来光カフェ初期に活躍したOBスタッフの復帰が1名あった。全日参加を申し出てくれるスタッフ(通称コンプリーター)は12名で、期間中のスタッフは昨年の161人・日に対して今年が122人・日。カフェのみの営業で必要数は減っているので、程よいスタッフ数といえる。新スタッフの応募が少なかったのは、カフェのみの営業ということでSNSにおいて積極的に募集を行わなかったためである。未来につなげていくためには、新たなスタッフを募集して運営母体を強化していくことが必須であろう。
ご来光カフェは、SNSで営業日誌を発信しています。