市民共有の資産である「中之島の水辺」を舞台に「都心の自然」という魅力の発掘を行い、水辺という公共的空間の過ごし方、使い方を多様な側面から提案し、各人それぞれの「中之島時間」を発見していただくことで、実施期間後、1人でも多くの方に中之島の豊かな普段使いをしていただくことを目的とし、今年で11回目の開催となった。
- 期間:2016年10月1日(土)~8日(土)
- 営業時間:5:30~8:30
- 場所:大阪水上バス淀屋橋港桟橋
- 内容:
- ①桟橋を装飾し、テーブル・椅子を設置してご来光を眺めるカフェを営業、飲み物は400円で提供
- ②アクアminiによるミニクルーズの実施(スペシャルご来光クルーズ(5:50出港)を実施、その他6:30より随時運航、乗船料1,000円ワンドリンク付)
- ③専用ホームページによるPRと営業日誌(フェイスブックページ)の公開
- ④ご来光カフェに向けたメッセージ募集のためのメッセージボード設置
- ⑤継続的な開催のための賛同者・ボランティアスタッフの募集
- 協力:大阪水上バス株式会社
昨年(2015年)は、10年目記念として、日の出時間を船上で迎えてもらう5時50分出港の「10年目スペシャルクルーズ」を運航した。
好評を博した企画を「スペシャルご来光クルーズ」と銘打ち、今年も実施した。また、昨年同様にオープンからスペシャルクルーズ出港までは、スペシャルクルーズ専用受付を設置し、スムーズな運営につなげた。
今年は、休業日は1日(10月5日)のみだったものの、それまでの4日は曇りの日が多く、日曜日の10月2日を除き、来訪者が50名を下回る状況であった。6日からの後半は天気が良かったこともあり、80名以上の来訪者があった。
期間中の延べ来訪者は590名と、ここ数年の1,000名近い来訪者があったことと比べると、人数的には落ち込んだものの、メッセージボードへの記入などを見ると、ご来光カフェでの時間や朝の雰囲気などを銘々に楽しんで過ごしていることが見て取れた。
ご来光クルーズの乗船者数は321名で過去最多の乗船者数を記録した昨年の446名に比べると、約3割減となったが、昨年と同様に来訪者の半数以上(54%)が乗船されており、スペシャルご来光クルーズ(5:50便)と6:30便の2便運航の効果でもあるといえる。
マスコミの取材は、船場経済新聞(10月4日http://semba.keizai.biz/headline/562/)に掲載されたほか、FM(FMCOCOLO、FM802)等で紹介され、ラジオ聴取者の来訪も見られた。
また、フェイスブックページにおける開催告知については、リーチ22,408人・シェア92件となり、昨年以上の伸びを見せており、フェイスブックでの情報発信がご来光カフェへの集客に対して大きく影響しているといえる。
スタッフについては、経験やノウハウを蓄積したボランティアスタッフのほか、新規ボランティアメンバーも参加してもらっており、平均約18人のスタッフ配置で運営できている。また、オペレーションについては、期間中にもスタッフによる見直しを適宜行い、運営の円滑化を、チームビルディングの結果と考えられる。
来訪者の過ごし方を見てみると、単なるカフェではないご来光カフェならではの水辺での時間を過ごしたり、中之島界隈の魅力を発見したりしており、ご来光カフェが水辺の魅力を伝えていく取り組みとして成熟してきているといえる。
今後は、ご来光カフェの大きな魅力の一つであるご来光クルーズの継続に向けた、大阪水上バスによる協力体制等の検討・協議、新たな魅力コンテンツの創出などの検討などが重要と考えられる。
ご来光カフェは、SNSで営業日誌を発信しています。