市民共有の資産である「中之島の水辺」を舞台に「都心の自然」という魅力の発掘を行い、水辺という公共的空間の過ごし方、使い方を多様な側面から提案し、各人それぞれの「中之島時間」を発見していただくことで、実施期間後、1人でも多くの方に中之島の豊かな普段使いをしていただくことを目的とし、今年で12回目の開催となった。
- 期間:2017年10月1日(日)~8日(日)
- 営業時間:5:30~8:30
- 場所:大阪水上バス淀屋橋港桟橋
- 内容:
- ①桟橋を装飾し、テーブル・椅子を設置してご来光を眺めるカフェを営業、飲み物は400円で提供
- ②アクアminiによるミニクルーズの実施(スペシャルご来光クルーズ(5:50出港)を実施、その他6:30より随時運航、乗船料1,000円ワンドリンク付)
- ③専用ホームページによるPRと営業日誌の公開
- ④ご来光カフェに向けたメッセージ募集のためのメッセージボード設置
- ⑤継続的な開催のための賛同者・ボランティアスタッフの募集
- 協力:大阪水上バス株式会社
2017年は、休業日はなかったものの、8日中6日が曇りまたは雨の日で、期間中の来訪者数は560名と、昨年に比べると30名減少した。天候が晴れた2日(10/1、8)については、日曜日ということもあり、150名以上が来訪された。これは例年の休日と同程度の来訪者数である。この2日については、日曜日であったことに加え、初日及び悪天候が続いた最終日といった特別感のある日だったこともあったことも影響していると考えられる。
クルーズについては、10年目を記念し、2015年に運航した「10年目スペシャルクルーズ」の継続企画である「スペシャルご来光クルーズ」を昨年(2016年)に引き続き実施した。クルーズ乗船人数は307名と来訪者のうち55%が乗船した。これは、12年間で最も高い割合となっている。
来訪者の感想などを記入いただくメッセージボードへは、延べ176のメッセージが寄せられた。ご来光が見られたときもそうでないときもそれぞれのご来光カフェの空間を楽しみ、再訪したいといったコメントが多く見られた。
マスコミの取材は、船場経済新聞(10/6http://semba.keizai.biz/headline/770/)に掲載されたほか、FMCOCOLO、毎日放送等で紹介され、ラジオ聴取者の来訪も見られた。フェイスブックページの開催告知について、リーチ14,552人・シェア76件であり、これは昨年の2〜3割減にあたる。原因は天気の影響と思われる。しかし、この数は大きく今後もフェイスブックでの情報発信は集客の要となる。
スタッフについて、今年は新規スタッフ応募が7名と例年より多かった。これはフェイスブックとホームページ、また人づてに積極的に呼びかけたことが功を奏している。今年も新スタッフと経験スタッフの協力の下、平均約17人のスタッフでしっかりと運営することができた。
来訪者の特徴として、スペシャルクルーズを中心とするご来光クルーズをめざして来られるお客様の割合が格段に増えている。これはリーフレットやSNSで発信される映像にクルーズ船のイメージが大きいためと思われる。ご来光を楽しめるのはクルーズに限らないので、より正確な情報発信を心掛けていきたい。
また、ご来光カフェの魅力は水辺のスペースで、ご来光をきっかけにゆっくり豊かな時間を過ごしていただくことや、中之島界隈を散策して新たな水辺の魅力を発見することであることも積極的に伝えていきたい。
スペシャルクルーズを中心とするご来光クルーズは、大阪水上バスや船運行スタッフの多大な負担の下に成り立っており、いつまでも継続できるとは限らない。今後は、大阪の水辺の魅力を伝えたいというご来光カフェの原点に立ち、スタッフのできることを総合してどこまでの活動ができるかを話し合いながら、新たなご来光カフェの姿を模索することが必須となってくる。
ご来光カフェは、SNSで営業日誌を発信しています。