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市民共有の資産である「中之島の水辺」を舞台に「都心の自然」という魅力の発掘を行い、水辺という公共的空間の過ごし方、使い方を多様な側面から提案してきたご来光カフェの企画・運営主体を、永年主体的に関わってくれているボランティアスタッフを中心とする「ご来光カフェ実行委員会」に委ね、後方支援や新スキームの検証、それらの調整過程を事業に位置づけて、2年目の実施となった。
今回はコロナ禍という状況もあり、安全についての慎重な議論を経て開催することとなった。ご来光カフェは今回で15回目の開催である。
- 期間:2020年9月26日(土)27日(日)2020年10月1日(火)~7日(水)
- 営業時間:5:30~8:30
- 場所:大阪水上バス淀屋橋港桟橋
- 内容:
- ①桟橋の設え、準備日程や各種手続きの指導や協力
- ②カフェ期間の運営に対する協力
- ③専用ホームページやFacebookによるPRの協力
- ④継続的な開催のための賛同者・ボランティアスタッフの募集・調整の協力
- 実施主体:ご来光カフェ実行委員会
- 協力:大阪水上バス株式会社、NPO法人もうひとつの旅クラブ
2020年はかつて経験したことのないコロナ禍の状況で、開催自体も危ぶまれたが、オープンエアーというご来光カフェの特性を活かし、お客様とスタッフの安全を計りつつ、明るい話題のひとつとなることをめざして開催に漕ぎ着けた。例年と比べて配慮した主な点は、全来訪者やカフェ空間の消毒の徹底、受付と座席の構成変更による三密の回避、メニューのシンプル化やワンコイン化などである。またスタッフの負担軽減の意図から営業時間を一時間短縮した。
ご来光カフェ期間中の来訪者数は667名で昨年の383名に比べて約74%増となった。全体としてコロナ禍の影響は少なく、今年から9月末の週末と10月初週の合計9日間に開催期間を変更したことと、天候にも恵まれ全日程で開催でき、朝日を全く見られなかったのが2日にとどまったことが増加の要因と考えられる。晴れの平日は80名以上が来店、10月初週の週末は土曜日が111名、日曜日が110名と大いに賑わいをみせた。
安全対策として、メッセージ記入に代えてお願いしたSNSへの投稿は109メッセージとなった。写真と共にカフェに来るまでのストーリーや出会ったご来光についての投稿が多くを占め、見られない日はリベンジの宣言が綴られた。
メディア掲出は、2013年より8年連続で「みんなの経済新聞」(船場経済新聞&yahooニュース)に取材いただいたほか、コロナ禍に明るい話題を求めた新聞取材が2回(9/27読売新聞朝刊、10/3朝日新聞朝刊)あった。例年どおり水都大阪の公式サイトでも開催告知と、とっておきのご来光(タイムラプス動画)を掲載いただいた。
フェイスブックの開催告知については、リーチ9420人・シェア61件があり、これは昨年の1割減である。フォロワーは1403名となり、昨年の1324名からは約80名の増加となった。
スタッフについて、今年は募集を控えたため増加はなかった。今年初めて来訪し、何回か熱心に来られたお客様をスカウトしたところ、スタッフ参加の快諾があり次回は1名増える予定である。現在、始発前スタッフの総数は29名、全日参加を申し出てくれる通称コンプリーターは7名で、期間中のスタッフ延べ人数は昨年の122人・日に対して今年が127人・日。1日平均14.1人となった。未来につなげていくためには、新たな始発前スタッフの増強と、骨格を担える人材の発掘が欠かせない状況に変わりはない。
ご来光カフェは、SNSで営業日誌を発信しています。